人が生命活動をしていく際には、老廃物の排出が必要となります。
必要な栄養素やエネルギーを取り出した後の残りものですね。
基本的に身体の老廃物はリンパ管により運ばれ、肝臓や腎臓で処理されます。
では、脳が働いたときの老廃物はどうやって排出されていくのでしょうか。
脳の排出物除去システム
人の脳は約1400g、平均成人男性の約2%ほどの重さしかありません。
ですが脳は、体が消費するエネルギー全体の20~25%ものエネルギーを消費しています。
たくさんエネルギーを消費する分、タンパク質老廃物などの良くないゴミも大量に出されます。
成人の脳は1日約7gのタンパク質を新しいものと交換するといわれており、これは半年で脳ひとつ分の重さのタンパク質がそっくり入れ替わる計算になります。
では、こんな大量の老廃物を毎日排出するシステムはどんなものなのでしょうか。
身体の殆どの老廃物はリンパ系で排出されますが、脳は「グリンパティック系」と呼ばれる独自の排出システムをもっているんです。
脳の血管は「血管周囲腔」に囲まれています。
この周囲腔の外壁は脳と脊髄に特有のもので、「アストロサイト」という特殊な細胞から伸びた突起の終端部でできています。
血管周囲腔は主に脳脊髄液の導線となっており、体液を迅速に脳全体に輸送できるしくみになっています。
脳の動脈周囲腔から流れてきた脳脊髄液の一部はアストロサイトを通り、脳細胞間に流れます。そして老廃物を取り込み、静脈周囲腔を通り排出されます。
脳から排出されたタンパク質老廃物は、リンパ系に入り最終的に肝臓や腎臓で処理されていきます。
これが脳の老廃物除去システムですね。
このグリンパティック系の働きは、寝ているときに最も働いてくれるんです。
眠る時間が短かったり眠りが浅くなると、睡眠不足になり集中力低下や疲労が出てきますね。
充分な睡眠は、グリンパティック液の通り道の拡張を促し、老廃物をしっかり洗い流してくれます。
睡眠不足は認知症のリスクを高めるともいわれていますし、質のいい眠りはとっても大事なんです。
眠る前に何か食べたりベッドの中でスマホを見ていたりしている方は、ちょっと気を付けてみるといいかもしれませんね。
あ、コライルで植物に癒されるのもアリかもしれません!笑
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