胃腸にわるい「食べ過ぎ」

胃腸に悪い、食べ過ぎ

 

たまに、ぐわーっと焼肉食べたくなります。塩だれ派です。

 

 

ということで今日は食欲の秋だからこその、食べ過ぎについてのお話。

そもそも食べ過ぎで『胃腸の調子を崩す』とはどういった状態なのでしょう?

 

通常胃は空腹のときは0.05ℓ(50cc)ほどの容量しかないんです。

50ccといえば計量カップ(200ml)の4分の1。たったスプーン2,3杯くらいの量ですね。

ですが食べ物が入ると、胃はなんと最大1.8ℓほどに膨らみます。

膨らんだ胃は消化酵素の『ペプシン』を含む胃液で食べ物を細かくし、筋肉の動きによって腸に送り出します。

食べすぎや飲み過ぎによって一気に大量のものが胃に入ると、それだけ胃液がうすまり、食べ物を細かくするのに時間がかかります。

そのため時間が経っても経っても胃に食べ物が残り、胃は疲れて「胃もたれ」の状態になるということなんです。

また食べ過ぎを続けていると、どんどん筋肉の動きも悪くなり、さらに胃もたれが起こりやすくなり悪循環ですね。

 

 

ドロドロになった食べ物は胃から『十二指腸』へ直径2mmほどの『幽門』を通って運ばれます。

『幽門』では毎分3kcalずつ十二指腸に送られることで、腸はうまく消化吸収できる仕組みになっているそうです。

一気に消化するのではなく、少しずつ時間をかけているんですね。

これってつまり、600kcalの朝ご飯を食べると、200分後(3時間20分)くらいに胃が空っぽになるってことなんです。

朝に適正量を食べると、ちょうどお昼ぐらいにお腹がすくことになります。

 

では食べ過ぎるとどうなるのでしょう?

胃に食べ物がなくなってからも食欲がわかないという現象が起きるんです。

原因は、腸からCCK、脳からCRHとよばれるホルモンが分泌されるからです。

 

このホルモンは、脳に食欲を抑えるように伝える働きをもっています。

食べ過ぎるとこれらのホルモンが過剰に分泌され、胃の中がカラッポになっても食欲がわかないということが起きるんです。

大事なのは、これは決して体が栄養で満たされているということではなく、食べ過ぎによる誤作動ということ。

当然、体は栄養不足になり新陳代謝は落ちるので不健康な状態なんです。

勘違いしてダイエットになるとは思わないでくださいねー!

 

胃に負担をかける食事は、なるべく少なく。頻度に気をつけるのが大事です。

 

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