「生まれてすぐの環境次第で、複数の国の言葉を話せるようになる」
のはよく知られていますよね!
今日は、赤ちゃんは実際どのようにして言葉を覚えていくのかについてのお話しです。
赤ちゃんの言語能力
赤ちゃんが言葉を覚えていく過程は不思議なものですよね。
大人になると途端に難しくなるのに、赤ちゃんの時は誰でも驚異的なスピードで言語を覚えます。
赤ちゃんは生まれながらにして、世界の言語に何百種類もある「発音のちがい」をすべて認識できるといいます。
英語のrとlの違いも、タガログ語のような特有の音でも正確に聞き分けられていたんですね。
生後6カ月~1年になると「敏感期」に入り、急速に母国語の音を認識するようになります。
敏感期に学んだ音によって、脳では母国語の神経系の接続が確立していき、その言語を習得する次のステップに進んでいきます。
次のステップに進むと、認識が確立した言語の音以外は習得できなくなっていきます。
なので、この頃に第2言語の音も同様に多く触れることでそちらも認識・確立するようになるんですね。
統計的学習による「単語」の習得
母国語の発音を覚えたあとは、単語を習得していきます。
話し言葉は連続な音の流れとして聞こえるので、それだけでは単語の区切りがわかりません。
赤ちゃんが単語を覚えるのは、統計的学習を使っているとされています。
「かわいいあかちゃん」
と親から聞いたとき、赤ちゃんの脳はフル稼働しとても複雑な処理を行います。
赤ちゃんは「いいあ」や「かちゃ」よりも「かわいい」「あか」「ちゃん」のまとまりを聞く頻度が多いことを認識していきます。
そして「あか」と「ちゃん」も、ひとまとめに聞くことが多いと認識していきます。
そうして繰り返すことで膨大な情報の統計をとり、単語を覚えていくんですね。
ちなみにこうした赤ちゃんの統計的学習能力は、1990年代に発見されたばかりなんです。
他者との交流による習得
言語の習得にはたくさんの音に触れることと、もう1つ大事なことがあります。
親や他者との交流によって、学習する力は格段にアップします。
実際に他者と交流しながら言語を聞く場合と、ただテレビや音声テープで言語を聞いた場合では、言語の習得に差が出たという実験があります。
他者の行動に興味を惹かれ積極的に言語を覚えようとしますし、また発音がわかりやすい赤ちゃん言葉なんかを聞くことも、覚える単語の量に影響してきます。
たくさんの音を聞き、色々なものに興味をもつこと。
そんな環境が整っていれば、赤ちゃんにはいくつもの言語を習得する能力が備わっているということですね。
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最後は今日の植物!
◇ドルフィンネックレス
イルカがジャンプしているように見える多肉植物です!
お手頃なヤツです(^^)/
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