のどの痛み、発熱のしくみ
今日はインフルや風邪にかかったら何でのどが痛くなって熱が出るのか、というお話しです。
インフルエンザウイルスは、感染したヒトのくしゃみやせきにのって飛び出し、空気中にさまよいます。
そして空気を介して他人の鼻や口へと侵入し、のどや鼻の細胞に感染します。
ウイルスは、細胞が細胞自身の増殖のために使うシステムを利用して増殖します。
細胞に感染したウイルスは核にRNAという物質を侵入させ、核の中で増殖させるそうです。増殖したRNAは新たなウイルスのもととなり、どんどんウイルスが出来ていきます。
こうして大量に増殖したウイルスは細胞外に飛び出し、また新しい細胞に感染していくんです。
ウイルスに利用され、ウイルスを放出した細胞はぼろぼろになって死んでしまいます。
のどの細胞が次々にこわされるとのどの痛みを感じるようになり、気管や気管支の細胞がこわされると咳やたんが出るようになってきます。
また、免疫細胞による炎症反応もでてくるので、症状はさらに加速していきますね。
では発熱の場合はどうでしょうか。
発熱は頭にウイルスが侵入したということではなく、体内の免疫細胞がウイルスと戦うときに出す「サイトカイン」という物質が脳の体温中枢を刺激するために起こります。
体温が上がると免疫細胞が活発になるため、発熱は身体を守る防御反応ということになるんですね。
空気や体が乾燥すると、免疫力が弱まりインフルエンザなどにかかりやすくなっちゃいます。
湿度を保つこと、意識して水分補給をすることを実践していきましょうね~