「国民病」ともいわれる腰痛、お悩みの方は多いと思います。
厚生労働省は国民の4人に1人が腰痛であると発表しましたが、本当に多い数字だと感じます。
コライルでも腰痛を抱えて来院される患者さんが一番多く、年齢層も若い方から年齢の高い方まで様々ですね。
今日はそんな腰痛の予防を、「座る姿勢」の観点から。
座ることは腰に負担がかかる
座った状態と、立った状態。どちらが腰に優しい姿勢だと思いますか?
答えは立った状態なんです。
疲れたら座りたくなるように、座った姿勢は楽なように思えます。ですが、実は腰に対しては立っているときの約1,4倍の負担がかかっているんです。
スウェーデンの整形外科医アルフ・ナッケムソン(Alf Nachemson)の研究によると、腰椎椎間板内の圧力を、立っているときを100とすると、その他の姿勢の圧力は以下のようになると結果が出ています。
- 仰向けに寝る: 25
- 横向きに寝る: 75
- 真っ直ぐに立つ: 100
- 立って中腰(前傾姿勢): 150
- 座る: 140
- 座って前傾: 185
座っている状態、さらに座って前かがみになると大きく腰に負担がかかることがわかります。
デスクワークは座って前傾した姿勢になるので、長くなるほど負担がかかり、慢性腰痛を引き起こしてしまいます。
だから、負担を最小限にするために、正しい姿勢で座ることが大事なんですね。
骨盤を立てるように背筋を伸ばして深く座り、背骨のS字湾曲を崩さないようにする。
正しい座り方は体幹も鍛えられて呼吸も深くなり、いいこと尽くしです。
ですが、腰痛に悩んでいる方がいきなり正しい姿勢を続けようとしても、歪んだ骨盤では長く続かず無駄に疲れてしまうだけです。
結局、楽なゆがんだ姿勢になってしまいます。
まずは整体で身体の状態を正しくととのえた上で、キープするために正しい姿勢を心掛けていきましょう。
繰り返しながら少しずつ体にいい状態を覚えさせることで、背筋を伸ばすことに慣れていき、無意識に正しく座れるようになっていきます。
そうすることで痛みの改善、再発の予防につながりますよ。
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